変わりゆくケアに対する考え方
終末医療は高齢社会の進展に伴ってますます重要性が高まってきている概念であり、とりわけ末期がんの患者や家族に対して、満足のゆく医療を提供するうえで、様々なスタッフのチームワークが欠かせないものとされます。
現在では、積極的な治療を望まない患者の数が全国的に増えていることが知られており、ホスピスをはじめとする専門的な医療設備の充実が急務の課題となっています。大学病院や総合病院などには、終末医療を施すための体制が充実していることもあり、いざという時のために、きちんと入院のタイミングや医師の選び方などにこだわることが勧められます。医療設備の程度については、各医療機関の体制によって大きな違いが見られることがあり、質の良い病院の見極め方を理解しておいた方がいいでしょう。
終末医療の難しさについては、死期が迫った患者の心に如何にして寄り添うかといったことが挙げられます。この頃は、ターミナルケアの概念が看護師や薬剤師などの医療スタッフの間でも浸透してきていることがあり、一丸となって患者のケアにあたることが求められます。そして、ホスピスの入居待ちの状況についても、しばしばニュース番組や雑誌などで取り上げられることがあり、質の良い医療を受けることが出来る病院の機能の拡充が社会的にも大きなテーマとして挙げられます。将来にわたって、最期まで快く生活ができるホスピスの設備やスタッフの対応に期待が高まっています。